犬アレルギーを発症する主なアレルゲンは皮脂、唾液、フケ(皮屑)などに多く含まれており、主なものにリポカリンとアルブミンという物質があります。 リポカリンは犬アレルギーの主な原因となるたんぱく質で、犬の皮脂だけでなく毛や唾液などに存在しており、ホコリなどに付着して空気中を漂います。 sippo-nakama.netImage: sippo-nakama.net犬アレルギーは、犬と接触することによってアレルギーが引き起こされ、くしゃみ、鼻水、咳など、風邪とよく似た症状が発症します。
なぜ犬アレルギーになるのか?
犬アレルギーは、犬の被毛、古い細胞が角化したフケ、唾液や尿、便が原因です。 これらを鼻や口から吸い込んだ時、人の身体の免疫機能が異物として認識するため、排除しようと様々なアレルギー反応を引き起こします。 アレルギーの原因物質(アレルゲン)を排除するためにも、すぐにできる対策として部屋の掃除を行いましょう。
犬アレルギー 何型?
犬ではⅠ型アレルギー(30%ほど)、Ⅳ型アレルギー(80%ほど)が関与しています。
犬アレルギーってどんな症状?
犬アレルギーは、風邪や花粉症、虫刺されのかゆみとよく似た軽い症状から、下痢や嘔吐、呼吸困難などの重い症状まで、様々な症状を引き起こします。 咳やくしゃみ、鼻水、目の充血といった軽い症状を、すぐに治ると自己判断して治療せずに放置するのは良くありません。
犬アレルギーは何科?
犬アレルギーかどうかは、内科や耳鼻科、皮膚科、アレルギー科などの病院で検査する事ができます。 アレルギー科が一番専門的な科ですが、親しみやすい内科や耳鼻科、皮膚科で受ける人も多くいます。
犬アレルギーの症状が出にくい犬種はありますか?
基本的に、犬アレルギーの症状が出にくい犬種は存在しません。 犬アレルギーは、犬の抜け毛、フケ、唾液、尿などで発症するため、完全に防ぐことは不可能です。 ただし、アレルゲンのひとつである抜け毛を気にするのであれば、抜け毛が少ない犬種を飼うと良いでしょう。 抜け毛が少ない犬種としては、トイ・プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、シーズー、ミニチュア・シュナウザーなどがおります。 犬を飼う前は犬アレルギーの検査をし、アレルギーの有無を確認しておくと安心です。
犬アレルギーは治りますか?
犬アレルギーは一度発症してしまうと完治することはありませんので、症状がなるべく出ないように予防と対策をしていくことが大切です。 予防方法としては、医師の指示に従って薬を服用していく方法や、体質改善などの方法があります。 体質改善については、インターネットなどで多くの情報が出回っていますが、実際にはそれぞれの体質などによって効果も様々です。
犬アレルギーの検査はできますか?
犬アレルギー(イヌ上皮・イヌ皮屑)の検査も可能です。 SIEMENS Healthineers 「Viewアレルギー39」は血液中に存在する特異的なIgEをFEIA法という技術で調べる検査方法です。 IgE濃度により0(0.27未満)~6(29.31以上)の7段階に評価されます。 犬のフケ(イヌ皮屑)に対する検査も可能です。 BML 生体検査 とは、病院内で皮膚にアレルゲンを直接接触させることでアレルギー反応を見る検査法のことです。 一般的には保険が適用されますので、料金・費用を含めた詳細は皮膚科やアレルギー科にお問い合わせください。 プリックテストとは、皮膚に表面に小さな傷を付けてアレルゲンと接触させ、アレルギー反応が出るかどうかを見る院内検査法のことです。
犬のアレルギーは、同じものだけ食べさせても大丈夫でしょうか?
犬のアレルギーは、同じものを長期間食べさせることで発症する可能性もあります。 高いフードは信用できますが、そればかりを食べさせてしまうと今度はそのフードからアレルギーを起こしてしまうことも、ないとは言い切れません。 現在愛犬に与えているフードの中に酸化防止剤としてBHAやBHTが含まれていたため、少しずつ切り替え中ですが、毎日、耳に赤みがないかどうか、目が充血してないないか目ヤニがあるかどうか、皮膚に赤みがあったり痒みが出ていないかどうかをチェックしています。 アレルゲンでなければ、その食材の入ったフードを避ける必要はありませんが、同じものだけを食べさせるのではなく、何種類かのフードで調整しながら与えることで、少しばかりアレルギー対策になるのではないかと思います。 大変勉強になりました。