~熱は体からの合図です~ 私たちの身体の熱は、通常は脳や肝臓、筋肉などで生産され、血液循環によって体表に運ばれて放散されます。 この時、体温を常に一定に保つために熱の生産と放散をコントロールしているのが、脳の視床下部にある体温調節中枢。
熱産生 どこで?
一日の熱量の約 6 割は筋肉で作られています そのため、筋肉量と運動量が多いほど熱産生も多くなります。 なので、貧血や動脈硬化などの血液や血管の状態、低血圧や自律神経による 血管調整などがうまくいかなくなると手足など末梢の血流が悪くなり、冷え の要因となります。
熱が出るのはどうして?
発熱しているのは身体の中で免疫細胞がウイルスと戦っている証拠です。 体温を上げて免疫を活性化させ、ウイルスへの攻撃力を高めているのです。 通常は、私たちの身体は37℃前後に保たれています。 これは、脳にある視床下部が設定した温度(これをセットポイントと言います。)
夕方 熱が出る なぜ?
体温は、朝方がもっとも低く、その後身体を動かしたり、脳を働かせることで、徐々に上昇し、夕方にピークを迎えます。 そのため、健康なときに朝と夕方で2回体温を計ると、夕方の方が高くなるのが普通です。 なお、病気で発熱したときにも同じような体温の変動が見られます。
炎症 発熱 なぜ?
抗原が体内で感知されると、白血球やマクロファージなどといった、抗原を食べる働きを持つ免疫細胞が、サイトカインという物質を作ります。 さらに、サイトカインが抗原侵入の情報を脳に伝えるための物質を作ると、視床下部という部分に、体温を上げるように指令が伝わります。 その後、体の各部位が熱放散を抑えることで体温が上昇します。