医療機関では熱中症の治療として、「全身の冷却」や「水分や電解質(ナトリウムやカリウム等)の補給」などが行われます。 全身を直ちに冷やして、脱水症状を改善するために、失われた水分や塩分を点滴で補給します。 体を冷やす方法には、「体の外側から冷やす」と「体の内側から冷やす」の2つがあります。
熱中症 いつ病院?
熱中症を疑う症状があり、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。 意識がある場合は、前述の応急処置を行います。 ただし、水分を自力で摂れない場合は、医療機関へ。 また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。
熱中症 何すればいい?
衣服を脱がせたり、きついベルトやネクタイ、下着はゆるめて身体から熱を放散させます。 露出させた皮膚に冷水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぐことにより体を冷やします。 氷のうなどがあれば、それを首の両脇、脇の下、大腿の付け根の前面に当てて皮膚のすぐ近くにある太い血管を冷やしましょう。
熱中症 入院 いくら?
生命保険文化センターの生活保障に関する調査《速報版》(令和元年度)(※2)によると、入院時の1日あたりの自己負担費用は平均23,300円とあるので、救急車で搬送されそのまま病院で一泊2日した場合、5万円弱の費用がかかる計算になります。 熱中症によって病院に搬送され入院してしまうと、その間働くことができません。
熱中症になったらどうなるの?
また、大量の汗をかいて体内の水分と塩分が不足すると、足や腕、腹などの筋肉に痛みを伴うけいれんが起こることがあります。 ほかにも、脱水症状によってだるさ、頭痛、めまい、吐き気などの症状が見られることも。 さらに症状が進むと、40度以上の高熱、意識障害、けいれん、異常行動などを起こすことがあり、この状態を熱射病といいます。