貧血が続くと、以下につながる可能性があります。 胎児が正常な成長と発達、特に脳の発達に必要な酸素の十分な供給が受けられなくなることがあります。 妊婦に極度の疲労や息切れが生じることがあります。 切迫早産 妊娠期 に貧血になると、 酸素不足 により、ママが だるさ や 疲れ を感じやすくなる。 お腹の赤ちゃんが 鉄不足 や 低酸素状態 になり、 早産 や 低出生体重児 が生まれるリスクが高まる。
妊娠 貧血 続くとどうなる?
お腹の赤ちゃんは、子宮を流れている血液中の酸素を吸収し、呼吸をしています。 そのため母体が強い貧血になると、赤ちゃんに十分な酸素を送れなくなります。 ヘモグロビン濃度 8.0~10 g/dL ほどの貧血においても、胎児死亡や低出生体重児、未熟児の頻度が高いとの報告があります。
妊婦 貧血 どんな感じ?
貧血になると、動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状がでます。 妊娠中は特に、動悸(心臓がドキドキすること)や倦怠感(疲れやすい)、異食症(氷が食べたくなる)などの症状が出やすいです。 これらの症状があるときは、貧血の可能性が高くなります。
妊娠期の貧血の原因は?
なぜ妊娠中は貧血になりやすいのかというと、妊婦さんはヘモグロビンの生成に関わる鉄分の多くをお腹の赤ちゃんに吸収されてしまうからです。 鉄分の吸収は赤ちゃんの成長にとっても不可欠なことであり、そのため割合でみると妊娠中の4人に1人の女性が貧血に悩まされやすいとされています。
妊娠性貧血 いつ頃?
妊娠16週頃までは、つわりによって十分な食事を摂れないことで鉄分が不足し、貧血が起こりやすくなります。 また、妊娠中期以降、特に妊娠20週以降は、赤血球を作るために必要な鉄分や葉酸の必要量も増すので、生理的に貧血が起こりやすい時期となります。
妊婦の貧血は食べ物で改善できますか?
妊婦の貧血は食べ物で改善できる? 妊婦さんの貧血改善には、やはり食生活の改善が効果的です。 妊娠中の無理なダイエットや偏った食事で貧血になる女性も多くいるので、栄養バランスの良い食生活に変えていきましょう。 貧血対策におすすめなのは、非ヘム鉄を多く含む、乾燥青のり、乾燥ひじき、パセリ、納豆、小松菜、ほうれん草などです。
妊娠中期や後期で貧血の診断はできますか?
妊娠中期や後期での貧血の診断は、定期妊婦健診で血液検査を行うことによって、貧血かどうかを判断します。 まだ貧血とは言い切れないような状況でも、医師からは貧血対策をするように指示をもらうこともあります。 貧血の疑いが出た時点で、早めに治療や体質改善にとりかかりましょう。
貧血を造るにはどうしたらいいの?
血液を造るには、鉄分の多い食品を摂ることが大切です。 ただし、食事で摂取できる鉄の量は多くないので、貧血が重い場合は病院で“鉄剤”を処方してもらいましょう。 緑茶やコーヒーには タンニン という成分が含まれており、 鉄分の吸収を阻害 してしまいます。
産褥期の貧血は産後うつに影響しますか?
“産褥1ヶ月時点における産後うつは産褥期の貧血と有意な関連を認めた”という、報告があり、産褥期の貧血は、産後うつに影響を及ぼしている可能性があることがわかっています。 授乳は、貧血に拍車をかけます。 貧血の原因となる鉄分は、授乳によって赤ちゃんに送られてしまうからです。 貧血になると母乳が出にくくなる傾向があります。 貧血によって赤ちゃんへの影響はありませんが、母乳が出なくなってしまうと母乳育児が継続できないので、人工ミルクを使いましょう。