妊娠中に必要な鉄分の量は19.5mg(鉄の1日の摂取基準18~29歳、30~49歳の推奨量に妊娠中の付加量を加えたもの)と妊娠前の約2倍近くで、どうしても不足しがちになりますね。 レバー以外にも鉄分を多く含む食品はいろいろあります。 毎日意識して摂る工夫をしていきましょう。
妊婦 鉄分 とりすぎ どうなる?
鉄はもともと体内に吸収されにくいもので、腸で調節し、必要以上に吸収されない仕組みになっていますから、普通の食事でとりすぎることはほとんどありません。 サプリメントなどで過剰にとり続けると鉄沈着症や先天性異常児出生が多かったという報告から、過不足にならないような食生活を呼びかけています。
妊娠中期の鉄分摂取量は?
妊娠中期・後期は1日に16.0mgの鉄分が必要です(「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より)。 鉄分は不足しがちなので意識的に摂るように心がけましょう。
鉄分の許容量は?
鉄分の1日の摂取基準量 18~74歳の男性では7.5㎎、75歳以上の男性で7.0㎎です(表)。 食事摂取基準の上限量(過剰摂取による健康障害をおこすことのない最大限の量)は、女性では18歳以上で40㎎、男性では18歳以上で50㎎と設定されています(表1)。 推定平均必要量:半数の人が必要量を満たす量。
鉄分の過剰摂取の症状は?
鉄分を過剰摂取すると、便秘、吐き気、嘔吐といった胃腸の障害のほか、体内に鉄が過剰にたまりさまざまな症状が現れる鉄沈着症などの悪影響が生じます。 基本的に不足しがちだといわれている鉄分ですが、1日当たりの耐容上限量(これ以上摂らない方がいい量)は以下のとおりです。