一時的人工肛門は,造設後3〜4カ月以降に,縫合不全がないことを確認した後に閉鎖され,本来の肛門から排便できるようになります。
ストーマ閉鎖 いつ?
一時的回腸ストーマは、腸の手術をするために造設されることが多く、通常は最初の手術から3~6ヵ月で閉鎖されます(つまり、腹部に戻されます)。
人工肛門 何センチ?
最短の場合で、2.0cmです。 それだけの腸管を取ることができれば、再発しにくいとわかっているからです。 このように肛門側の腸管を確保しながら、肛門を温存する手術を「肛門温存手術」といいます(図2参照)。 直腸にできたがんに対する「肛門温存手術」のうち、肛門と肛門括約筋を温存する手術法を「低位前方切除術」といいます。
ストーマ 1日何回?
1日およそ7~8回トイレに行くことが普通です。 便を少なくしようと食事や水分を控えると、電解質のバランスが崩れて脱水になってしまいますので、十分に水分を取るように心がけましょう。 このほか、消化の悪い食品を一度にたくさんとるとストーマの出口で便がつまることがありますので、よく噛んで、適度な量を摂るようにしましょう。
ストーマ どんなとき?
ストーマが必要になるのは、消化管や膀胱などが十分な機能を果たせなくなったときや、病気や手術の影響で腸を休ませる必要があるときです。 ストーマを造設した人のことを「オストメイト」と呼びます。 人工肛門と人工膀胱の2種類があり、どちらも造設するには手術が必要です。