人工肛門(ストーマ)とは、腸の一部をお腹の壁を通して外(皮膚)に出して、肛門に代わって便の出口としたものです。 1~2センチメートルほど皮膚から腸が突き出た形になります。 ストーマとは、ギリシャ語で「口」を意味する言葉です。
人工肛門 どんな人?
どんな人が使う? ストーマの対象者 ストーマが必要になるのは、消化管や膀胱などが十分な機能を果たせなくなったときや、病気や手術の影響で腸を休ませる必要があるときです。 ストーマを造設した人のことを「オストメイト」と呼びます。
オストメイト どんな人?
オストメイトとは? さまざまな病気や事故を原因として、おなかにストーマ(人工肛門/人工膀胱)を造設した人のことをオストメイトといいます。 ストーマには排せつをコントロールする機能がありません。 ストーマ装具をお腹に貼り付け、排せつ物はストーマ装具にあらかじめ用意されている排出口から、処理します。
人工肛門 どんな生活?
人工肛門をつけているため排便法は変わりますが、日常生活は今までどおり送ることができます。 ストーマケアに慣れてしまえば、入浴もスポーツも旅行も、職場への復帰も可能です。 ストーマをお湯につけても大丈夫なのかという不安もありますが、体の中のほうがお湯よりも圧力が高いので、水が入ってくるようなことはありません。
人工肛門 1日何回?
ストーマの上手な使い方とコツ ストーマ装具は、毎日交換用、3~4日用、1週間用、10日用とありますが、主流は3~4日用です。 貼った面板を3~4日に1回は風呂場ではがして、ストーマ周囲の皮膚をきれいに洗い、脱衣所で十分に汗を拭いてから新しい装具を装着します。