普通の状態であれば、人間は最初に「トイレに行きたい」と感じてから1時間程度は我慢することができます。 しかし、尿意切迫感の症状が出ている方の場合は、強い尿意が突然訪れるとともに、一度その尿意を感じると我慢することが難しいのが特徴です。
おしっこを我慢しすぎるとどうなるか?
我慢が長くなると、膀胱の内圧が高まり、圧が腎臓の上部へ押しやられ損傷を与える結果となります。 また腎臓機能にも損傷を与え始めます。 もし前立腺が腫れていて、もしくは尿路がブロックされているなどでオシッコができない場合、どれくらいの時間我慢しているかによりますが2級、3級の損傷が起こってしまいます。
排尿を我慢できるのはなぜ?
強い尿意を感じても排尿を我慢することができるのは、外尿道括約筋を収縮させて排尿を抑制しているためです。 排尿を我慢した後に排尿しようとしてもすぐに出ないのは、多量の尿によって弛緩していた膀胱の筋肉が、収縮を始めるまでに時間がかかるからです。
残尿 どれくらい?
長期に安定した状態を維持するためには、あくまでも個人的な印象ではありますが残尿量が膀胱容量の半分以下程度であるとよい様に感じています。 日本の多くの泌尿器科医は、残尿100ml以上は異常で間欠導尿が必要と判断することが多い様ですが、海外では300ml程度が一つの目安とされていることが多い様に感じます。
尿が何回もでる?
頻尿(ひんにょう)とは 一般的には、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。 しかし、1日の排尿回数は人によって様々ですので、一概に1日に何回以上の排尿回数が異常とはいえず、8回以下の排尿回数でも自分自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます。