50歳あたりから徐々に認知機能が低下すると言われています。 簡単な計算ができなくなる計算力障害、被害妄想など情緒が不安定になる感情障害、徘徊など意味不明の行動を起こす異常行動など、典型的な認知症の症状が顕著になってきます。 認知機能に障害が起こり、社会生活や対人関係に支障が出ている状態のことを言います。
認知能力の低下の原因は?
認知機能が老化する1番の原因は加齢です。 60歳を過ぎると認知機能が少しずつ衰えるといわれています。 加齢以外には、アルツハイマー病やピック病、レビー小体型の認知症などといった神経の変性疾患、脳梗塞や脳出血などの脳疾患、クロイツフェルト・ヤコブ病などの感染症などのさまざまな病気が挙げられます。
認知機能低下の特徴は?
認知機能低下の主な症状として「記憶障害」「失語(しつご)」「失行(しっこう)」「失認(しつにん)」「遂行(すいこう)機能障害」の5つが挙げられます。
認知機能の低下 いつから?
ある調査によると、50歳あたりから徐々に認知機能は低下するといわれています。 認知機能の中でも、特に物事を行う「遂行力」と「判断力」、「記憶力」は早期に低下し始め、「言語力」は70歳ころまで比較的機能が保たれるとしています。
認知症になると何もわからなくなる?
認知症になると何も分からなくなり、徘徊や妄想、興奮など不可解な行動を起こすと考えている人たちがいます。 たしかに認知症の人には、直前のことを忘れたり、今いる場所が分からなくなる、あるいは親しい人のことが分からなくなるなどの症状が現れてきます。 しかしこれは認知症という「病気」が原因で起こっていることなのです。