認知症の兆候は、10年~15年前から始まっていると言われています。 この事実を頭の片隅に入れておきましょう。 この認知症の兆候に最初に気づくのは家族や周囲の人ではなくその当事者です。 物忘れの頻度が多くなったとしても認知症とは思わないかもしれません。
認知症の平均寿命は?
認知症の発症後の生存期間は平均5年~12年 例えば、公益社団法人「認知症の人と家族の会」の調査では、認知症の介護年数は平均で6〜7年となっており、アメリカの60歳以上を対象とした調査では、認知症の診断がついた時点で平均余命は約5年となっています※1。
認知症は何歳ぐらいから?
一般的に認知症とは、65歳以降の高齢者が発症する病気です。 認知症は高齢者がなるものというイメージがあるのも、このためです。 一方、若年性認知症は、64歳未満の若い世代が発症する認知症です。 発症平均年齢は50歳前後であるため、いわゆる「働き盛り」の方が発症するのが、高齢者の認知症と異なる特徴です。
認知症の病期は?
今日では科学者は、症状が認められない早期あるいは発症前の段階、軽度認知障害(MCI)という中期の段階、そしてアルツハイマー病による認知症という3つの病期で進行すると認識しています。
90歳認知症の余命は?
認知症の生命予後に影響する因子はさまざま Wolfsonらの研究では,登録時の平均年齢が83.8歳と高齢であり,診断からの生命予後の中央値は3.3年と非常に短い6)。 Brookmeyerらの研究では65歳時に診断された群の生命予後は8.3年,90歳時に診断された群では3.4年であった7)。