認知症になって脳の機能が低下すると、会話をしなくなることがあります。 引きこもりがちになることで、さらに会話する機会が減ってしまうことも。 会話の量が増えれば脳が活性化され、認知機能にもいい影響を及ぼします。 さまざまな人と交流することで、生活にハリが出て、気持ちも明るくなります。
認知症 何度も同じ話をする?
何度も同じことを話したり、たずねたりすることは、認知症の初期から認められる代表的な症状 の一つです。 認知症による記憶の障害、見当識の障害、理解・判断力の障害などから、一 度話したこと、既に教えてもらったことなどを忘れてしまい、毎回、初めてのつもりで 話しています。
認知症の人の最期はどうなる?
認知症末期になると認知機能の低下に加え、自発性や意欲の著しい低下がみられます。 たとえば「ごはんを食べていない」と思っても、それを訴えることすら困難です。 記憶力や判断力はますます低下し、家族の顔や名前を認識できなくなります。 感情もあらわれにくくなり「話しかけても反応しない」ことも多くなるでしょう。
認知症 不穏 なぜ?
認知機能に障害があると不安が生じ、周囲に対する警戒心が強まって、ちょっとしたことで怒り出したり、興奮して大声を出したり、暴れたりすることがあります。 さらに認知症の人は、脳の中で好き・嫌い、快・不快といった感情と結び付く記憶をつかさどる「扁桃体」という部位が敏感に反応する、といった生理学的な要因もあります。
認知症 落ち着きがない なぜ?
ウロウロするなど落ち着きがない行動は、認知症特有の不安やいたたまれなさに起因しています。 自宅にいるのに、「もう帰らなくては」「いつまでここに居たら良いの?」などと繰り返し訴えることがあると思います。 献身的に介護している方としては、「なぜそんなことを言うのだろう」と悲しい気持ちになることもあるのではないでしょうか。