公益社団法人「認知症の人と家族の会」の調査では、認知症の介護年数は平均で6〜7年となっています。 10年以上という人も3人に1人強ですから、介護する側は初めから長期戦になることを想定して準備を進める必要があります。
介護はいつまで続くのか?
1人あたり必要となる介護の平均期間は10年前後です。 この期間は介護を受ける人物が男性か女性かによって変わり、比較的寿命が長い女性の方がその期間も長くなっています。 加えて在宅介護となると5年近い人が多く、なかには10年続けられる方もいますが、ほとんどの家族が5年経過したころに施設への入居を検討するようになっています。
認知症 どれくらいで進行?
認知症の進行や速さは、人それぞれ 症状は8年〜10年くらいをかけて徐々に悪化していきます。 初期症状として物忘れが見られ、人や物の名前を思い出せなくなったり、置き忘れが目立つようになります。 症状が進行するとひどい物忘れや理解力の低下、問題行動などが見られ、介護なしでは日常生活を送ることが難しくなります。
認知症 何年続く?
認知症の発症後の生存期間は平均5年~12年 しかし、あくまでも平均の期間であり、10年以上生存するケースもあります。 例えば、日本の久山町研究では、診断からの10年生存率はアルツハイマー病で18.9%、血管性認知症で13.2%、レビー小体型認知症では2.2%となっています※2。
要介護状態 何年?
介護する立場から見た介護期間 最も多い「4~ 10 年未満」という回答が 29.9%、つい で「10 年以上」との回答は 15.9%となっています、合わ せると、45.8%、実に半数弱の回答者が「4年以上」と 答えています。 また、全体の回答の平均は「59.1 ヵ月(4 年 11 ヵ月)」 となっています。