1,200年間肉食を避ける文化が始まった 西暦75年に当時の天皇が「肉食禁止令」を発布しました。 厳密にいうと全ての肉が食べられなくなったのではなく、牛、馬、犬、猿、鶏の肉を食べることが禁止されました。 その後約1,200年間、これらの肉食を避ける文化が続きました。 3 янв. 2020 г.
肉食 禁忌 なぜ?
中世になり仏教信仰が民間にまで広まると、肉食をすることは仏教で禁じている殺生を犯す行為であり、血に汚れた忌み嫌うべき穢れた行為であると考えて、牛、馬、鶏、そして卵を食べるのはタブーとなったのである。 稲作を営んできた古代の日本人には血の穢れを忌み嫌う観念があり、穢れがある食物を食べると神の怒りに触れると信じていた。
日本初の肉食禁止令は何?
肉食のタブーも仏教の思想だ。 だから仏教を国教とした大和政権は、国家として肉食を規制した。 675年、天武天皇が牛・馬・犬・猿・鶏を食べることを禁じたが、これが日本最初の肉食禁止令。
肉食禁止令 何時代?
それから千年ほど経った飛鳥時代、食肉の歴史上最大の事件が起こります。 それが、676年に天武天皇が打ち出した『肉食禁止令』です。 以後、明治初期まで約1,200年間この肉食禁止令は続くことになります。 一つの法律がそれほど長い間続くことがまず驚きですが、そもそもなぜこのような禁止令が出てきたのでしょうか。
日本初の肉食禁止令はイノシシ ですか?
天武4年(675)4月1日、天武天皇が日本で初めての肉食禁止令を出します。 ただし一般的な獣肉であった鹿と猪は禁じられていなかったようです。 仏教の教えのためといいますが、本当の目的は“稲作国家体制”を確立するためでした。