分娩後、エストロゲン、プロゲステロンの急激な低下により、プロラクチンの分泌が始まり、乳汁分泌の機能が開始される。 血液とリンパが乳腺や周辺組織に増加し、熱感や圧痛を伴う状態が乳房緊満である。 通常産褥3~4日ころより生じる。
乳房金満 なぜ?
乳房緊満は母乳分泌が多すぎることにより、乳房の腫れ、硬化、痛みを生じる。 授乳時間があらかじめ決められていたり、母親の授乳が困難であったり、母親が新生児から隔離されたりすると、乳房緊満がさらに多くなる。
乳汁分泌 いつごろ?
おっぱいの大きさに関係なく、妊娠期や出産後にかけて乳腺は成熟し、出産後から頻回に赤ちゃんに吸ってもらう刺激により、産後2~3日くらいから母乳の分泌量が増えていきます。 安定して出るようになるのは産後1ヶ月くらいが目安です。
乳汁分泌 何日目?
分娩後1~2日で乳汁が出るようになりますが、この時期はまだ分泌量は少なく、3~5日ごろから少しずつ増えてきます。 分娩後約1週間の間に出る母乳を特に「初乳」と呼びます。 栄養が多く、赤ちゃんを病気から守る免疫物質がたくさん含まれているので、ぜひ飲ませてあげましょう。
乳腺炎 何日くらい?
乳房緊満でも39度まで熱発する事がありますが、大体の場合は1日〜2日で良くなります。 1日、2日経過しても熱が下がらなかったり症状が良くならない場合には感染線乳腺炎や化膿性乳腺炎の可能性を考える必要がありますので注意が必要です。