親類、縁者に乳癌患者がいる場合、その血縁者は乳癌の原因遺伝子を引き継いでいるのではと心配されると思います。 実際、日本乳癌学会の2005年度全国集計では乳癌罹患者の8%に家族歴(2親等以内)を認めています。
乳がん 遺伝 何割?
遺伝性乳癌いでんせいにゅうがん 家族に乳がん患者がいる人の中には、遺伝的に乳がんになりやすい体質を受け継いでいる場合があります。 しかし、このような遺伝性乳がんの割合は、乳がん患者全体の5~10%しかなく、決して高いものではありません。
乳癌の家系は?
世界中の多くの研究をまとめた検討では,親,子,姉妹の中に乳がん患者さんがいる女性は,いない女性に比べて2倍以上乳がんになりやすいことがわかりました。 また,祖母,孫,おば,めいに乳がんの患者さんがいる女性は,いない女性に比べておおよそ1.5倍の乳がん発症リスクがあることもわかっています。
乳がんの遺伝要因は?
遺伝が原因で乳がんを発症する割合は約5-10%と考えられており、その原因遺伝子の70%が癌抑制遺伝子であるBRCA1とBRCA2遺伝子であると明らかにされています。 生まれつきこの遺伝子のどちらかに病的変異があると、乳がんや卵巣がんの発生が高くなります。
遺伝性乳癌の遺伝子は?
私たちの体や体内で必要とされる物質は、約2万3千種類もある遺伝子の情報に基づいて作られます。 これらの遺伝子のうち、BRCA1とBRCA2という2つの遺伝子が遺伝性乳がん卵巣がんの原因として知られています。