新生児や乳児は胸式呼吸で用いる呼吸筋が未発達なので、横隔膜を用いた腹式呼吸をしている。 胸腹式呼吸は幼児期でみられる。
幼児の呼吸の型は?
呼吸は、新生児期・乳児期には横隔膜の運動を主とした腹式呼吸、幼児期から胸腹式呼吸、学童期から胸式呼吸となる。
乳児の呼吸方法は?
乳児期は肋骨が水平に走行するため胸郭が広がりにくく、横隔膜に依存した腹式呼吸を行う。 幼児期になると肋骨が斜めに走行するようになり、呼吸筋などの発達もあるため、腹式呼吸と胸式呼吸を同時に行う胸腹式呼吸となる。 学童期になると成人と同じ胸式呼吸に変化するようになる。
幼児期の腹式呼吸は?
生後6か月の乳児は、横隔膜運動による腹式呼吸である。 2歳~幼児期後期は、次第に肋骨が水平から斜めに走行するようになってくる時期である。 3歳ころは、肋骨胸郭と呼吸筋の発達に伴い、胸部と腹部を同時に使う胸腹式呼吸を行う。 学童期以降になると、胸郭の形がより成人に近づき呼吸筋が発達する。
胸式呼吸 何歳から?
小児の呼吸器系の解剖学的特徴 新生児では、肋骨の角度が水平で呼吸筋が未発達のため、腹式呼吸優位である。 肋骨の傾斜が成人に近づき、呼吸筋が発達してくるのに合わせて、乳幼児では胸腹式呼吸、3歳ごろから胸式呼吸優位となってくる(図3)。