ではせん妄の原因は何なのでしょうか? 元々の素因(高齢、認知症、脱水、難聴などの脆弱性要素)に入院前後の誘因(全身麻酔、手術、環境が変わることによる睡眠の妨害、過剰な安静の指示や身体拘束、頻尿、便秘などの増悪因子)が重なって発症すると言われています。
せん妄の原因は?
■せん妄の原因とは? 明確な原因は解明されていませんが、高齢者特有の「虚弱な状態」に、何らかの身体的、心理的な引き金因子が加わることで起こると考えられています。 「虚弱な状態」となる原因のビッグ2は、「高齢であること」、そして「脳の機能低下があること(まだ認知症になっていない軽度な低下も含む)」。
入院せん妄の症状は?
「せん妄」は一般病院の入院患者さんでは10-30%程度に発症すると言われており、決して珍しい病気ではありません。 典型的には、比較的高齢の患者さんが何らかの病気で入院したり、手術を受けた後に、急におかしなことを言い出したり、幻覚が見えたり、興奮したり、安静にできなくなってしまいます。
麻酔 せん妄 なぜ?
術後せん妄の発症要因として、元々高齢、認知症、脳器質性疾患、薬物、アルコール等の脆弱因子があるところに、入院することで環境の変化、不安、感覚遮断、臥床安静、睡眠障害等の誘発因子が加わります。 そこに手術侵襲、術中薬物、術後合併症、全身状態悪化等の直接原因が加わり術後せん妄を発症します。
せん妄何日で治る?
せん妄は治療開始から1週間程度で改善し始め、多くの場合、完治するまでには2週間〜1ヶ月程度かかります。