上咽頭とは 図1:上咽頭は鼻の一番奥にあります。 のど(咽頭)は上・中・下咽頭の3つ分けられます。 そして、上咽頭は鼻咽腔とも言われ、鼻の一番奥で、鼻と咽頭との境界部分を指します。
上咽頭炎 どこ?
鼻とのどの間(鼻の奥の突き当たり)を上咽頭といいます。 この部位への細菌やウイルス感染、体の冷え(とくに首の冷え)、疲労、ストレス、空気の乾燥、口呼吸などにより上咽頭炎が起こります。
上咽頭炎って何?
上咽頭炎とは、上咽頭が病的な炎症を起こすことです。 上咽頭にはウイルスや細菌、異物から身体を守る免疫器官としての役割があるので、健康な人でもある程度の炎症は常に起きています(生理的炎症)。 病的な炎症とされる上咽頭炎がおこると、体に様々な症状がおこります。
上咽頭炎 どれくらいで治る?
目安として、慢性上咽頭炎の方には週1回の治療でまず10回~15回継続をお勧めしています(慢性の病的炎症を起こした上咽頭粘膜が正常化するには、少なくとも3ヶ月程度を要すると考えられています)。 上咽頭炎と他の鼻疾患(副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など)を合併している方は、他の鼻疾患も並行して治療を行います。
上咽頭炎 何回もなる?
慢性上咽頭炎は一旦症状が改善しても、自律神経の乱れ・ストレスなどによって再発することがあります。 慢性上咽頭炎の再発を予防するためには、「のど粘膜の乾燥」と「体の冷え(特に首)」に注意しましょう。 のど粘膜が乾燥すると、細菌・ウイルスが付着やすくなります。