上咽頭炎とは、上咽頭が病的な炎症を起こすことです。 上咽頭にはウイルスや細菌、異物から身体を守る免疫器官としての役割があるので、健康な人でもある程度の炎症は常に起きています(生理的炎症)。 病的な炎症とされる上咽頭炎がおこると、体に様々な症状がおこります。
上咽頭炎ってどんな病気?
上咽頭炎では、鼻とのどの間の痛み・違和感・乾燥感、後鼻漏(鼻の奥からのどに鼻水が下りる)、痰、咳払い、声が出しにくい、鼻の奥がにおう、首のこり、頭痛、頭重感、倦怠感といった多彩な症状が起こります。 上咽頭炎は、耳の病気(急性中耳炎、滲出性中耳炎、耳管狭窄症)の原因となることもあります。
上咽頭炎は何科?
耳鼻いんこう科を受診しましょう。 上咽頭炎の根本的な治療である、上咽頭擦過治療※(Epipharyngeal Abrasive Therapy:EAT)をおこなっている耳鼻いんこう科を受診すると良いでしょう。
上咽頭炎 何回もなる?
慢性上咽頭炎は一旦症状が改善しても、自律神経の乱れ・ストレスなどによって再発することがあります。 慢性上咽頭炎の再発を予防するためには、「のど粘膜の乾燥」と「体の冷え(特に首)」に注意しましょう。 のど粘膜が乾燥すると、細菌・ウイルスが付着やすくなります。
状咽頭炎 なぜ?
慢性上咽頭炎の原因 上咽頭への細菌やウイルスの感染、体の冷え、疲労、ストレス、空気の乾燥、口呼吸や鼻炎や副鼻腔炎に伴う後鼻漏(鼻水がのどにおりてくること)によって上咽頭に炎症が起こり、これが慢性化することによって慢性上咽頭炎が発症する場合があります。