原因について 摂食障害の生物学的な原因は明らかではありません。 しかし、発症には心理的・社会的要因が複雑に絡み合っていると考えられています。 患者さんの多くは、生まれつき繊細な性格・体質であり、ある生活環境によって、自信が持てない・傷つきやすい・過度に周囲の評価を気にするといった自己愛の強い人格が形成されていきます。
摂食障害 何か?
摂食障害では、必要な量の食事を食べられない、自分ではコントロールできずに食べ過ぎる、いったん飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、患者さんによってさまざまな症状があります。 症状の内容によって、摂食障害は細かく分類されます。 代表的な病気に神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害があります。
摂食障害 どうなる?
摂食障害は、ダイエットの失敗というような単純なものではなく、ほうっておくとこころも体も病み疲れて、死に至ることもあります。 とくに拒食症の場合、標準体重の60%以下にやせが進むと、低栄養による腎不全や低血糖、電解質異常による不整脈、結核などの感染症など、重い合併症を起こしやすくなります。
摂食障害 どんな治療?
治療法は基本的な心理教育や栄養療法の他、心理療法と薬物療法が中心になります。 心理教育では病気に対する正しい知識を身につけ、健康的な食生活に改善するための助言などをします。 栄養療法では、栄養士による助言や、必要な場合は食事以外の補助的な栄養補給などが行なわれます。
拒食 どんな?
拒食症(神経性やせ症)とは、摂食障害の一つです。 体重が増えることへの強い恐怖があり、極端な食事制限をしたり過剰な食事後に吐き出したりを繰り返して、日常生活に支障をきたす精神疾患です。