食道がんは、初期には自覚症状がないことがほとんどです。 早期発見の機会としては、検診や人間ドックの際の、内視鏡検査や上部消化管造影検査(バリウム食道透視検査)があります。 がんが進行するにつれて、飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状が出ます。
食道がん のどのつかえ?
食道がんの代表的な症状は“食事中ののどのつかえ”ですが、のどのつかえから食道がんが見つかったときには、ほとんどがすでに進行しています。 また、食道がんは「反回神経」という声帯を動かす神経のまわりにリンパ節転移が起こることが多く、最初に出る症状が“声のかすれ”であることも多いです。
食道癌はどういう病気ですか?
概要 喉と胃をつなぐ、約25cmの食道にできる悪性腫瘍(がん)。 食道の表面から発症し始め、がんが進行すると深い層まで侵されることに。 粘膜内だけにあるものを「早期食道がん」と呼び、粘膜下層まで至るものを「表在食道がん」、それ以上に深い層まで進行しているものを「進行食道がん」という。
食道がん どんな痛み?
胸痛・背部痛 がんが食道の壁を貫いて外に出て、周りの肺や背骨、大動脈を圧迫するようになると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。 これらの症状は、肺や心臓などの病気でもみられますが、肺や心臓の検査だけでなく、食道も検査してもらうよう医師に相談してください。
食道がんの腫瘍マーカーは?
食道がんの腫瘍マーカーは、扁平上皮がんではSCC(扁平上皮がん関連抗原)とCEA(がん胎児性抗原)です。 腺がんではCEAです。 これらは、全身のがんの大きさや数などの状態の変化を把握するのに使われていますが、早期診断における有用性は確立されていません。 また、がんがあっても異常値を示さないこともあります。