1980年代より、湿潤環境を保ち傷を治すという概念はすでに存在していた。 しかし全世界的に普及はしておらず、日本国内でもガーゼを伴う治療法が主流であり続けた。 しかし、ようやく2001年ごろから形成外科医の夏井睦をはじめ、賛同する医師らによって急速に普及が図られている。
湿潤療法 何日?
被覆剤は、キズの状況にもよりますが、1~3日毎に取り替えます。 貼りっぱなしでよいので、自宅で処置をする必要がなく、通院も2~3日に1回ですみます。 ある程度の防水性がありますので、シャワーを浴びることができます。 軟膏処置の場合、軟膏を塗って絆創膏またはガーゼで覆ってください。
湿潤療法 いつ治る?
家庭でできる湿潤療法 家庭においては、市販の湿潤療法用絆創膏の他、白色ワセリンを塗った食品用ラップフィルム等で対応することができます。 小さな擦り傷や切り傷、やけど等の場合、傷口を水道水できれいに洗い、被覆材を当てると数日で治ります。 被覆材は毎日(暑い季節の場合には1日2~3回)交換することが望ましいです。
湿潤療法 いつまで貼る?
いつまで貼り続ければいいのですか? キズ口から体液が出てこなくなり、新しい表皮の形成が認められるまで貼ってください。 (1枚のものを貼り続ける必要はありません。 キズ口から体液が漏れてきたり、パッドが汚れたり異物や水等が入り込んだ場合は新しいものに交換するようにしてください。)
湿潤療法 やけど いつまで?
湿潤療法の効果 擦り傷は治癒までに1週間ほどかかりますが、ヒリヒリとした痛みは湿潤治療をすると2日以内に無くなります。 火傷だとヒリヒリとした痛みが引くまでにもう少し時間が必要です。 火傷の深さにもよりますが5日くらいかかります。