「寒さ」と「暖かさ」の刺激が繰り返され、血管の収縮や拡張が繰り返されることで血液の循環に障害が起こります。 とくに、手足など末梢の血管では血行のコントロールがしにくくなり、赤く腫れたり、かゆくなったりという症状が起こります。 これが「しもやけ」で、「凍瘡(とうそう)」とも呼ばれます。
しもやけ酷くなるとどうなる?
ひどくなると皮膚が赤紫色~暗紫色にみえることがあり、水ぶくれや潰瘍がたくさんできることもあります。 強いかゆみや痛みを感じ、温めるとかゆみが増強する特徴があります。 しもやけになりやすいのは、手指・足指・頬・耳など、毛細血管が多く、外気にさらされて冷えやすい末端部分です。
しもやけってどのくらいで治るのか?
しもやけは一度できても、通常であれば、1~3週間で症状は治まり、暖かい季節になると自然によくなることがほとんどです。 ただし、症状が重い場合は医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
霜焼けになるとなぜ痒くなるのか?
しもやけは寒さによって血管が収縮し、血流障害が起きているだけではありません。 炎症が起きて、かゆみや腫れが起こります。 さらに症状が悪化すると、水ぶくれやただれができることもあります。 症状を悪化させない、または改善するためには、炎症を抑えて血行を促進するタイプのクリームを塗るなどのセルフケアが必要です。
しもやけはどうしてなるのか?
体質や遺伝にもよりますが、しもやけの原因は、1日の気温差と皮膚表面の温度です。 最低気温が5℃前後で、昼夜の気温差が大きい時期に発症しやすくなります。 また、手袋や靴下がむれて手足周辺の湿度が高かったり、濡れたまま放っておくと皮膚表面の温度が下がるため、やはりしもやけができやすくなります。