喫煙と手術後の合併症は密接に関わっています。 喫煙は血管系、肺合併症、創傷治癒に悪影響を及ぼします。 この他、タバコを吸うと「痛みに敏感になる」ことも分かってきています。 ニコチンの影響が消えるまでには約12時間、またタールの影響が消えて慢性炎症が治癒するまでに約1ヶ月かかります。
手術後 いつから喫煙?
たばこ・お酒は、止めてもらいたいですが、原則、傷が癒えるまでの10日後を目処としてください。
全身麻酔 タバコ なぜ?
また、全身麻酔では気管に呼吸を助けるための管を入れますが、たばこを吸う人ではこの管の刺激で咳や痰がどっと出たり、喘息のように気管支がけいれんして細くなることがあります。 そうなると体への酸素の取り込みが悪くなり、脳や心臓など大切な臓器が酸素不足になる恐れがあります。
喫煙 骨粗鬆症 なぜ?
胃腸の透視をしながらタバコを吸いますと、一瞬のうちに胃と腸の働きが止まってしまいます。 タバコは胃腸の働きを押さえる力が強く、カルシウムの吸収も妨げます。 また、女性にとって、骨を守る大切なホルモンであるエストロゲンの働きを低下させます。 従って、タバコを吸う女性は骨粗鬆症になりやすいです。
手術 タバコ いつまで?
喫煙者の場合、術前4週間以上前からの禁煙が理想的です。 病院によっては、手術直前の喫煙が発覚した場合、一旦退院、手術は延期、としているところもあります(もちろん患者さんに事前にそのように説明し同意を得た上で、です)。