中心静脈栄養(TPN)のQ&A 高カロリー輸液は、末梢から投与する輸液に比べ3~6倍も高濃度であるため、末梢静脈から投与すると血管痛や静脈炎を起こし、やがて血管が閉塞します。
点滴 静脈炎 なぜ?
科学的刺激による静脈炎は、点滴によって引き起こされます。 その最大の要因は、点滴のpH値にあると言われています。 血液内のpH値は、7.35−7.45ですが、この値より酸性、またはアルカリ性の強い薬剤が投与されることで血管内膜の損傷が起こり、静脈炎が起こりやすくなります。
静脈炎 なぜ起こる?
原因は物理的要因(非感染性)です。 屈曲部にカテーテルを留置したり、不用意に動かしたり、カテーテル固定が確実でない時に、カテーテルが静脈内で動くことで血管内膜に損傷が生じます。
抗がん剤 静脈炎 なぜ?
静脈炎とは、静脈に炎症が起こった状態で、炎症の徴候である発赤、腫れ、痛み、纐纈などが静脈に沿って出現します。 抗がん薬には血管刺激性があり、静脈炎を起こすことがあります。 また、血管刺激性の低い抗がん薬でも、点滴の針の刺激などで静脈炎が起こることがあります。 血液のpHは弱アルカリ性(pH7.4程度)です。
中心静脈カテーテル なぜ?
末梢からの輸液ルートの確保ができない場合、あるいは、集中治療を必要とする重症患者さんの全身管理、経口・経腸栄養ができない患者さんへの高比重・高浸透圧・高カロリーの栄養剤の投与、抗がん剤の投与などを目的に留置されるのが、中心静脈カテーテルです。