水分を多量に摂取することによって尿の処理能力が低下すると「希釈性低ナトリウム血症」という状態が起こります。 血液中のナトリウム濃度が低下し、電解質のバランスが崩れるからです。 また、乾燥する冬場や猛暑の夏などに、多量の水分を摂取することで、精神疾患がない人でも発症することがあります。
水分を摂りすぎるとどうなりますか?
水中毒は、水分を大量に摂取することで血液中のナトリウム濃度(塩分の濃度)が低下し、「低ナトリウム血症」という状態に陥ってしまい、場合によっては命の危険にさらされます。 主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などがあげられます。
1日の飲水量は?
健康な成人は毎日、体重1キロにつき約35 mlの水が必要です。 これは科学団体の一般的なガイドラインに基づく最低限の量です。 体重50キロの人は1.7リットル、60キロであれば2.1リットル、70キロでは2.4リットル、80キロなら2.8リットル必要ということになります。
水分の取りすぎ どのくらい?
具体的な症状は、「頭痛」「嘔吐」「むくみ」に加えて、重症の場合は「意識障害」が起きる可能性もあるので、水の多量摂取には注意が必要です。 取り過ぎの目安としては、個人差があるところですが、「1時間以内に1L」は飲み過ぎと言えるでしょう。
一日に必要な水分 コップ何杯?
通常1日3食の食事から、およそ1リットルの水分を摂取することができます。 また、食べたものの栄養が身体に吸収される時にも、約300mlの水が体内で作られます。 そのため、飲み物から摂りたい水分量は、およそ1.2リットル。 1日あたりコップ6~8杯くらい、500mlのペットボトルだと3本ほどを飲むイメージです。