水中毒とは、水を大量に飲むことにより、血液中のナトリウム濃度が極端に低下することによりおこります。 低ナトリウム血症が症状の基盤です。 大量に水を飲んだ後に手足がビリビリとしびれたり、皮膚を押して跡が残るようなむくみが出た場合などが、危険信号の目安となります。 これがひどくなると、激しい嘔吐や尿失禁が起こります。
なぜ水中毒になるのか?
皆さんご存知ですか? 水中毒とは、多飲症の結果起こる病態のことです。 水分を多量に摂取することによって尿の処理能力が低下すると「希釈性低ナトリウム血症」という状態が起こります。 血液中のナトリウム濃度が低下し、電解質のバランスが崩れるからです。
水中毒 どうすれば?
水中毒を起こした場合には、水分の制限・塩分(塩化ナトリウム)を補充する必要があります。 しかし、急速な塩分の補充には気をつけてください。 脳の損傷を招く恐れがあるため、塩分は時間をかけて徐々に補充する必要があります。 これらも、塩分の補充には有効とされています。
精神科 水中毒 なぜ?
抗精神病薬の副作用で口や喉が渇くため、多量に水分を摂取してしまう人がいます。 あまり多く水分を取ってしまうと、低ナトリウム血症を引き起こす水中毒になる危険性があります。 水分過剰摂取によって、むくみ、疲労感、頭痛、嘔吐などの症状を呈します。 また重篤な場合、痙攣、昏睡、呼吸困難となり、死に至ることもあります。
水中毒ってどんな症状?
主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などがあげられます。 悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もあります。 海外では、低ナトリウム血症による死亡事故が報告されており、水の飲み過ぎが原因と診断されています。