通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃よりはっきりしますが、それが、2〜3年程度早く始まってしまうのが、思春期早発症です。 早期に体が完成してしまうために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで身長が止まってしまう。 幼い年齢で乳房・陰毛、月経などが出現するために、本人や周囲が戸惑う心理社会的問題が起きる。
思春期早発症 注射 いつまで?
いつまで治療をするのですか。 特発性中枢性思春期早発症の治療の目的は、早期に二次性徴がくることの心理社会的問題の解決と成人身長の正常化にあります。 したがって、少なくとも通常の思春期の開始年齢までは治療を続けます。
早発月経の身長は?
早発月経では初経が10歳未満で訪れます。 早発月経は思春期早発症の一症状でもあるため、思春期にみられる乳房発育、陰毛発生、初経発来などの二次性徴も、通常より早く起こります。 また最終的には同年代よりも低身長となる傾向があります。
思春期早発症の発症率は?
思春期早発症の発症率は同性同年齢のあいだでおおよそ2〜3%の割合で発症します。 しかしながらそのなかでも治療対象となる患者さんは半数程度といわれており、残りの半数は検査の結果、経過観察にとどまることもあります。 そのため、実際に治療の対象となる思春期早発症の患者さんは同性同年齢の1%程度です。
思春期早発症の症状は?
日本人の平均と比較して、典型的には2-3年以上早い思春期徴候(男児なら精巣発育、陰毛発生、腋毛、ひげや声変わり、女児なら乳房発育、陰毛発生、月経)が2つ以上存在する、あるいは早期の思春期徴候が1つの場合でも、年齢不相応な身長の著しい伸び、あるいは骨成熟の明らかな進みなどがあることで診断します(表参照)。