いつまで治療をするのですか。 特発性中枢性思春期早発症の治療の目的は、早期に二次性徴がくることの心理社会的問題の解決と成人身長の正常化にあります。 したがって、少なくとも通常の思春期の開始年齢までは治療を続けます。
思春期早発症の治療期間は?
よくみられる特発性中枢性思春期早発症では、LH-RHアナログというお薬を使い、通常は注射による治療で、おおむね4週間に1回、病院で薬の注射を行います。
思春期早発症のホルモン治療は?
「特発性中枢性思春期早発症」の治療には薬物療法が中心となります。 治療の基礎として使われる薬は、Gn- RH(LH-RH)アゴニストという薬剤です。 この薬は、4週に1回の注射などで、ゴナドトロピンの分泌を抑制し、性ホルモンの合成・分泌を抑制する働きをします(右図参照)。
思春期早発症のデメリットは?
(1)早期に体が完成してしまうために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで身長が止まってしまう。 (2)幼い年齢で乳房・陰毛、月経などが出現するために、本人や周囲が戸惑う心理社会的問題が起きる。 (3)まれではあるが、脳などに思春期を進めてしまう原因となる腫瘍病変がないかを確認する必要がある。
思春期遅発症の最終身長は?
思春期が早く来るお子さんでは、早く骨が完成してしまい低身長になることも多いです。 逆に、思春期がかなり遅く来る、思春期遅発症は男児に多いのが特徴で、一時標準身長より離れますが、11歳頃までの身長が低くなければ、最終身長はそれほど低くならないことが多いです。