たばこには、血液中の悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールを増やし、善玉コレステロールであるHDL-コレステロールを減らす作用や、血圧を上昇させる作用などがあり、これらの相互作用により動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患などのリスクが高まるといわれています。
タバコの害は何?
中でも三大有害物質と言われるのが、ニコチン、タール、一酸化炭素で、これらの成分により、さまざまながんを発症するリスクが高まります。 肺がんによる死亡の危険性はノンスモーカーの約4.5倍、咽頭がんは約32.5倍にも及ぶということが分かっています。 また、たばこの害はがんの発症だけでなく、心臓や血管系にも影響を及ぼします。
タバコの有害物質 何種類?
たばこの煙には、5,300種類以上の化学物質が含まれており、ニコチンやタール、一酸化炭素などの有害物質や、約70種類の発がん物質も含まれています。
タバコを吸いすぎるとどうなるか?
タバコの煙を吸うと吸入された毒素によって、免疫反応が引き起こされ、その結果増えているたんなど排出物による気道の閉鎖がおこりやすい状態になります。 たんを伴うせき、息切れが何年にもわたって続き、息を吐く時間がのび、ぜいぜいするという症状があります。 ひどい場合には、体重減少・やせ、気胸、心不全や呼吸不全を伴います。
タバコは何性?
たばこの煙は主流煙(肺の中に吸入される煙)と副流煙(火のついた先端から立ち上る煙)とに分けられる。 発生する各種有害物質は主流煙より副流煙のほうが多く(下記参照)、また主流煙は酸性(PH6前後)であるが、副流煙はアルカリ性(PH9前後)のため目や鼻の粘膜を刺激する。