精巣は、胎児期に腹部で形成され、出生の2か月前ごろより次第に陰嚢へ下りてきます。 停留精巣は、この精巣が陰嚢に下りる過程が途中で停止したか、または下りる過程の中途であることが考えられます。 停留精巣の多くは、出生後の数カ月で自然に精巣が陰嚢内に下りて正常になります。
胎児 精巣 いつ?
精巣(睾丸)は最初はおなかの中に発生し、在胎3か月を過ぎると陰嚢にむかって下降を始め、在胎7〜8か月ころには鼠径管(足の付け根の部分にある精巣が降りる管)を通って、在胎8〜9か月で陰嚢内に到達して固定されます。 精巣が途中で止まって降りてこないものは停留精巣と呼びます。
精巣 いつ降りてくる?
生後6ヶ月までは自然に精巣が降りてくる場合があり、1歳のお誕生日では100人に1人ぐらいの頻度で認めます。 それ以降は自然下降がないので頻度は変わりません。 男の子の精巣と女の子の卵巣は両方とも生殖腺と呼ばれ発生的には同じものです。 妊娠2ヶ月までは精巣と卵巣は区別のつかない状態で、胎児のおなかの中にあります。
胎児 精巣下降 いつ?
精巣はお子様がお母様のお腹の中にいる胎児期に徐々に陰嚢に降りてくる臓器です。 妊娠初期は腎臓の下に存在しますが、、妊娠後期(30週前後)には陰嚢内に下降してきます。 そして、妊娠35週頃には陰嚢の下に精巣が固定されるのが通常の発達段階です。 しかし、この精巣の下降が自然に停まってしまう症状が停留精巣です。
子犬睾丸いつ頃降りてくる?
男の子のワンちゃんの場合、生後30日前後で睾丸(こうがん)が陰嚢(いんのう)内に降りてきます。 まれに外見上睾丸がひとつしか確認されない(片睾丸)またはふたつとも確認できない場合があります。 これは睾丸が陰嚢まで降りてきていない状態で、陰睾(いんこう)または停留睾丸(ていりゅうこうがん)と呼ばれます。