患者さんへの侵襲の少ない排痰ケアを行っている病棟が増えています。吸引を前提にしない排痰ケアとは、一般に「肺理学療法」を中心にした排痰法です。排痰法にはSTEPがある! · 体位ドレナージのメカニズム · 修正排痰体位法
たいいどれなーじ 時間?
実施時間については明確なエビデンスのある時間はないものの、3~ 15分程度保持することが推奨されます。 特別な状況で、長時間(15分以上)かけて体位ドレナージで排痰を誘導する場合は、圧迫によるトラブル(皮膚や神経)や、事故抜管などのリスクにつながりやすいので要注意です。
たいいどれなーじ の目的?
体位ドレナージは、痰を自力で排出することが困難な患者さんに行う排痰援助のひとつです。 痰が貯留した部位が上になるような体位をとることで、重力によって末梢の痰を中枢へと移動させ、排出しやすくします(図1)。
たいいどれなーじほう?
体位ドレナージとは、分泌物が貯留した肺区域を上にした体位をとることで、重力を利用して分泌物を移動・排出させる方法である。 粘液が貯留している部位が上になると酸素化が改善する。
たいいどれなーじ スクイージング?
圧迫によって痰を喀出する徒手的な手技 体位ドレナージに加えて、排痰の効果アップを狙う排痰法がスクイージングです。 痰が溜まっている胸郭の部位に手掌を当てて、絞り込むように圧迫して痰を喀出する徒手的な手技で、空気を吐き出す力を利用し、さらに圧迫を加えることによって貯留した痰を中枢気道へと移動させます。