痰のたまった気管支が頭部より高い位置になるような体位をとり,重力によって痰の排出を促す呼吸器疾患の治療法。 体位ドレナージともいわれ,気管支拡張症や慢性気管支炎など痰の多い病気で行われる。
たいいどれなー?
体位ドレナージとは、分泌物が貯留した肺区域を上にした体位をとることで、重力を利用して分泌物を移動・排出させる方法である。 粘液が貯留している部位が上になると酸素化が改善する。
たいいどれのーじ?
体位ドレナージは、いろいろな体位をとることにより、重力を利用して水が低いところへ流れるように、少ないエネルギーで効率よく、たん喀出(かくしゅつ)をうながす方法です。 慢性気管支炎や気管支拡張症など、たんの多い患者さんのリハビリテーション上、重要な治療法の1つです。
たいいどれなーじ タイミング?
嘔吐の危険性を最小に抑えるために、気管支ドレナージ(排痰)は食前か、食事の一時間から一時間半後に行うのがよいでしょう。 早朝や就寝前がお薦めの時間帯です。 気管支ドレナージ(排痰)により就寝前に溜まった分泌物を気道から除去すれば、就寝中の咳を抑えることができます。
たいいどれなーじ 注意点?
実施する際は、身体損傷がないように側臥位の下側になってしまう手足の位置を確認することが安全上大切です。 また、気管内挿管中の患者さんについては自己抜管の危険性に対して十分に注意し、1人よりも2人で対応・確認したほうがよいでしょう。