テタニーをおこす原因疾患にはいろいろあります。 まず、体内のカルシウム量を調節するホルモンを分泌する副甲状腺という、甲状腺の裏側に付いている小さな内分泌腺がありますが、そこの機能低下でおこることがあります。 次に、血中のカルシウムを排せつする腎臓の働きが悪くなると、テタニーを起こすことがあります。
低カルシウム血症 なぜ起こる?
低カルシウム血症の原因はさまざまありますが、代表的なものとしては腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下、腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏、カルシウムの排せつを抑制する腎臓の機能低下などが挙げられます。
低カルシウム血症 痙攣 なぜ?
低Ca2+血症において見られる、「テタニー」とよばれるけいれんは、主として末梢神経の刺激による筋収縮によって生じるもので、てんかん発作のような、中枢神経の同期性放電とは異なる。 低Ca2+血症においては、末梢神経線維は高度に興奮性が高まり、時には刺激がなくても静止状態にとどまることができず、反復性に放電する。
テタニーの直し方は?
低カルシウム血症に伴うテタニーやけいれんを起こしている時には、カルシウム製剤(カルチコール)を静脈注射により投与します。 明らかな症状がなければ、活性型ビタミンD製剤のアルファカルシドール(アルファロール、1~4µg/日)などの内服を行います。
トルーソー徴候の原因は?
Trousseau徴候は,血圧計のマンシェットで収縮期血圧以上に3分間阻血することにより,手の攣縮を生じることである(「産科医の手」のようになる)。 不安,緊張など心因性ストレスを契機に生じることが多く,繰り返して生じることが多い。 患者が冷静さを失い,興奮していることも多い。