カイコは繭を作るために、まず丈夫で風通しの良い足場を作ります。 次に外側の足場から内側へ内側へと繭の形を作り、繭の中で繭層を厚くして 繭を完成させます。
蚕 いつ繭になる?
幼虫になってから約25日たつと,幼虫は糸を吐き,約2日で自分の体をつつみこむ繭(まゆ)をつくります(営繭・えいらん)。 繭をつくってから約3日たつと,繭の中で幼虫は蛹(さなぎ)になります(蛹化・ようか)。 蛹(さなぎ)になってから約12日たつと,蛹は成虫になって繭から出てきます(羽化・うか)。
蚕はなぜ糸を出すのか?
クワの葉を消化・吸収して絹糸につくり替えている カイコの幼虫は蛹になる際に頑丈な繭をつくるのだけど、その繭から取られた糸が絹糸(シルク)だ。
繭は何になる?
生糸の性状 絹は蚕の作った繭から取った繊維で、蚕には多くの種類があるので、絹の種類も多いが、大別すると家蚕(カサン)と野蚕(ヤサン)の二種になる。 数個の繭から糸口を引き出してほぐした糸を撚り合せて、一本の糸としたものを生糸という。 しかし繭の表面を作る繊維は質が悪いので製糸の段階で良質な糸と区別する。
かいこはどんな生き物?
カイコは野生のガ(蛾)を人間が飼い慣らし、数千年かけて家畜化したものです。 より良い生糸を多く効率的にとることを目的に、品種改良を重ねてきました。 カイコの幼虫はほとんど移動せず、成虫は羽があるのに飛べません。 カイコは人が世話をしないと生きてはいけないのです。