停留精巣を指摘されたら、泌尿器科か小児科のある病院にご相談ください。 小学生以降でも、陰嚢内に左右2つの精巣が触れない場合は病院にご相談ください。
停留睾丸 なぜ?
停留精巣の原因 停留精巣の正確な原因は不明です。 遺伝的要因や母体要因、環境要因などが、胎児期のホルモンの産生や神経系の成育、体の成育に影響を与え、停留精巣になると考えられています。
停留精巣 どんな病気?
停留精巣とは 停留精巣とは陰嚢(おちんちんの下のふくろ)の中に精巣(睾丸とも呼ぶ)が入ってない状態で、男の子の先天的な異常の中でもっとも頻度の高い疾患です。 予定日で生まれた男の子100人のうち3人ぐらいに認められます。 早産のお子さんでは頻度は高くなります。
停留精巣 どこ?
精巣は胎児期にお腹の中で発生し、出生近くに下腹部側方にある鼠径管(そけいかん=腹部と太ももの間に走る管)を通って陰嚢(いんのう)内まで下降していきます。 出生時の男児において、精巣の下降が不完全で陰嚢内に触知しない状態を「停留精巣」といいます。 新生児期に5%前後にみられますが、1歳頃には1.5%前後の頻度になります。
停留精巣 どうやってわかる?
停留精巣では、陰嚢内に精巣を触れないこと以外に特別な症状はありません。 停留精巣は乳児検診で見つかることがほとんどです。 乳児検診の際、医師は触診で陰嚢内の精巣の有無を診察します。 精巣は正常でも容易に鼠径部に挙がってしまうため、乳児が泣いたりして診察がしづらい場合は注意が必要です。