新生児の時期に注意深く陰嚢を触れば精巣が触れるかどうかわかります。 精巣は6ヶ月までは自然下降が期待できますからそのまま様子を見てかまいません。 6ヶ月をこえても精巣を陰嚢内に触れない場合は治療を考える必要があります。 丁寧に診察して陰嚢内に精巣が触れるかどうかが検査としては最も重要です。
停留精巣 いつ?
出生時の男児において、精巣の下降が不完全で陰嚢内に触知しない状態を「停留精巣」といいます。 新生児期に5%前後にみられますが、1歳頃には1.5%前後の頻度になります。 生後6ヶ月までは自然下降が期待できると言われています。
停留精巣 何歳まで?
移動精巣(retractile;精巣が陰嚢と鼠径部の間を上下する精巣で3-7歳までの男児でよく見られます。大部分の患者さんで加療の必要はありません)腹腔内停留精巣(absent;精巣は体表からは触れない。腹腔内に正常大の精巣がある場合から萎縮した精巣しかない場合、精巣が無形成の場合がある)
停留精巣 いつ治る?
停留精巣と診断され、生後6カ月までに改善されない場合、手術で精巣を陰嚢内に固定する手術(精巣固定術)を行います。 この理由は、停留精巣の多くは6カ月以内に自然治癒し、6カ月以降には自然治癒することが少ないためです。
移動性精巣 手術 何歳?
ふだんは鼠径部にあっても、入浴などで暖まったときに陰嚢下部まで降りるものも移動精巣と考えて間違いありません。 などが挙げられていて、これらを回避することを目的として、生後6か月から2歳の間に手術を行うのが理想的と考えられています。