ヒトからヒトへ感染することはありません。 先天性トキソプラズマ症の感染経路は図のようにまとめられます。 加熱処理の不十分な肉(馬刺、牛刺、鳥刺、レバ刺、鹿刺、レアステーキなど)に生存するシストや、土やネコの糞に存在するオーシストが経口的に初感染(小腸粘膜から進入)することによって妊婦に寄生虫血症が生じます。
トキソプラズマ 何から感染?
「トキソプラズマ症」は、トキソプラズマという寄生虫がヒトの体内に入ることで感染をします。 加熱不十分の豚や鶏、牛、鹿の肉や、猫の排せつ物にトキソプラズマは寄生している可能性があります。 加熱不十分のこれらの肉を食べたり、猫の排せつ物に触れたりすることで発症することがあります。
トキソプラズマ 何週から?
赤ちゃんへの感染率は妊娠15週~30週で約20%、31週以降 で60~70%と高くなりますが、妊娠中期以降では不顕性感染(感 染しても症状が出ない)や軽症が多くなります。 一方、妊娠初期で は感染率は10%以下と低いものの、症状はより重症(流死産、脳内 石灰化、水頭症、脈絡網膜炎、精神運動障害)になる傾向があります。
トキソプラズマ 妊娠何週?
特に妊娠24週から34週あたりの感染が、先天性トキソプラズマ感染症として後遺症を残す可能性があると思われます。
トキソプラズマ 何?
寄生虫の1種で、ネコ、イヌ、ヒツジ、トリ、ヒトなどに寄生します。 特にネコを飼っている場合、その糞などからヒトに移ったり、生肉を食べることから移ると言われます。 妊娠中に感染しますとこの原虫は胎盤を通過し胎児に移り、先天性トキソプラズマ症になることがあります。