統合失調症で多く現れる症状は幻覚や妄想です。 幻覚とは実際にはないものが感覚として感じられることです。 とてもはっきりと聞こえたり見えたりするために、脳の中だけで起きているとは考えにくいものです。 妄想とは、明らかに間違った内容を信じてしまい、周りの人たちが訂正しようとしても自分では受け入れられない考えのことです。
統合失調症を放置したらどうなるの?
早期に内服を開始し、そのままお仕事に戻られる方も沢山おられます。 しかし、治療を行わないと病状が徐々に進行していきます。 こころの病気は目に見えないことが多く、自然に治るだろうと考えて放置していると、脳の神経機能が徐々に低下してしまいます。
統合失調症のサインは?
意欲がなくなって無気力になり、自分の身の回りのことにかまわなくなる 1. 感情の起伏が乏しくなって、喜怒哀楽を表すことが少なくなる 2. 友達や家族と接することを避けて、1人で閉じこもる 3. ぎこちない姿勢のまま、長時間じっとしていることがある 4. どんな治療をするの? 治療は服薬とカウンセリングが中心。
統合失調症の所見は?
統合失調症は精神病症状を特徴とする病気ですが、そのような症状としては、妄想、幻覚、支離滅裂な思考や発言、奇妙な行動や不適切な行動などがあります。 精神病症状には、現実との接触の喪失がみられます。 統合失調症の人の一部では、精神(認知)機能の低下がみられ、ときに発症後ごく早期からみられます。
統合失調症の悪化サインは?
状態が安定していれば、睡眠時間を十分に保ち、日中の活動性や意欲も安定しています。 状態が悪化傾向にある時期は、生活リズムが乱れ、食欲や集中力が低下し、ふいに不安や焦燥感を見せることもしばしばです。 不穏(選択肢1)もそのひとつで、外に出ること、人と会うことが億劫になることもあるでしょう。