痛みを感じる一般的なしくみ 切り傷や火傷、打撲などにより身体が刺激を受けると、「身体が傷ついた」という情報が発生します。 その情報は電気信号に変換され、神経を伝って脳に届きます。 脳がその情報を認識して初めて、「痛い」と感じるのです。 通常は、痛みの原因となったケガが治ると、痛みも消えていきます。
痛みが続くとどうなる?
痛みが長期間続くと、痛みに対する否定的な「感情」や自分自身を否定するような「思考」が現れます。 痛みが続くので「活動」が低下し筋肉は弱くなり、さらに全身状態が悪化する、という“痛みを悪化させるサイクル”が生じます。
疼痛の原因物質は?
刺激を受け組織が損傷すると、まず細胞膜にあるリン脂質はアラキドン酸に変わり、更に体内にあるシクロオキシゲナーゼという酵素の働きにより発痛増強物質プロスタグランジンが生成されます。
疼痛ってどういう痛み?
疼痛(痛み)とは、「からだに傷をおったときに感じるいやな感覚やつらい気持ち」のことです。 疼痛の情報は、脳の感覚にかかわる部分と、感情にかかわる部分に送られ、痛みをやわらげる命令を出す部分にも届けられます。 痛みは急性疼痛と慢性疼痛、体性痛と内臓痛などに分けられます。
炎症が痛いのはなぜ?
組織が損傷され、炎症が生じると、ブラジキニン、ATPやプロトンなどの発痛物質や発痛増強物質のプロスタグランジン、炎症性サイトカインなどが放出され、絶え間なく自発痛が発生し、さらに侵害受容器の過敏化により痛覚過敏が生じる。