脳が痛みを認識するしくみ 痛みの情報は、感覚神経の伝達路を通り、視床を経由して、大脳皮質の一部である一次体性感覚野へ届けられます。 一次体性感覚野は、痛みの処理に関わる部分です。 帯状に広がる一次体性感覚野は、場所によってからだのどの部分の痛みを担当するかが分かれています。
痛みはどこで感じるか?
健常者の右手に対して痛み刺激を行うと、視床だけでなく、脳内の色々な場所で神経活動が観察されます。 「痛みの信号」は、痛みの神経線維を伝わり、大脳で認識されますが、脳イメージング法を用いた研究によると、視床だけではなく、体性感覚野、帯状回、前頭葉、小脳など、様々な場所で認識されているようです。
痛みはなんのためにあるのか?
痛みは、病気やけがなどで損傷した組織を修復する間、体を動かさないように警告する役割を担っています。 体内には神経が張り巡らされており、末梢(まっしょう)神経にあるセンサー(侵害受容器(しんがいじゅようき))が刺激を感知すると、電気信号が脊髄(せきずい)を通って脳に伝わり「痛い」と感じます。
痛点 どこにある?
百科事典マイペディア「痛点」の解説 皮膚や粘膜に分布する感覚点の一つ。 外からいろいろな刺激を加えたときに痛みだけがおこる点状の小区域をいう。 全身の皮膚のほか,口腔,咽頭,鼻腔などの粘膜にも散在する。 その数は200万〜400万。
痛み どこから?
感覚神経を通じて、 発痛物質は、物理的な刺激からはもちろんですが、血流が悪化しても作られます。 たとえば緊張や不安などで交感神経の興奮が続くと、血管を収縮させ血流が悪化、硬直した筋肉が末梢神経を圧迫・損傷したり、溜まった老廃物質が神経を刺激し、発痛物質を生成させる要因となります。