脳部外傷 まずは緊急性のある硬膜外血腫、クモ膜下出血の確認のため、CTを撮影する。 一次性の脳実質内病変の検出については、MRIのほうが有用と考えます。
頭部 CT MRI どっち?
MRIの方が圧倒的に優れています。 脳や脳血管が造影剤を使わず観察できます。 MRIは頭部の血管、梗塞、腫瘍、脱髄疾患など殆どの頭蓋内疾患でCTより有用な為、スクリーニング検査の第一選択です。
頭痛 CTとMRI どっち?
ほぼ100%の脳神経外科医は頭痛診療ではCTを即座に撮影します。 一方、発症早期の四肢の麻痺などは急性期脳梗塞の診断が重要になります。 このようなケースではMRIが有用なのです。 また脳動脈瘤、硬膜動静脈奇形、サイズが小さい脳動静脈奇形や脳腫瘍、急性期脳梗塞などはCTだけで診断を付けることは不可能です。
CTとMRIはどっちが高い?
臓器の信号をとらえる方法が異なり、CTはX線を、MRIは磁場を、それぞれ用いています。 CTの方が、検査料が安く、短い時間で撮影ができます。
MRI MRA どっち?
MRIとMRAは検査装置・方法は同じですが、撮影した画像の処理方法が違い、描き出すものが異なります。 MRIが、脳の断面を詳細に写し出し、脳梗塞や動脈瘤、脳腫瘍等を検出するのに対し、MRAは血管の状態を詳しく見るために用いられ、脳動脈瘤や脳動脈閉塞等を検出します。