食べないで口を使わないと、唾液の分泌が減り、また鼻腔・咽頭からの分泌物も嚥下されにくいため、口腔や咽頭は食べているとき以上に汚染し細菌が繁殖しやすくなります。 夜間そのような分泌物を誤嚥したり、胃からの栄養物が逆流して誤嚥したりすると、肺炎を起こしやすくなります。
口腔内乾燥 誤嚥 なぜ?
唾液が少なく粘性が高まると、口腔内や粘膜に食物残渣などが付着しやすくなり粘膜の感覚が低下することが考えられます。 感覚低下は味覚や嚥下機能に影響を及ぼして口腔機能障害や誤嚥を生じやすくします。 誤嚥やむせが起こると嚥下障害と判断されて経管栄養になる原因となります。
加齢 誤嚥 なぜ?
加齢による摂食嚥下機能への影響 また喉頭(のどぼとけ)を吊り上げている筋肉の減少によって、喉頭の位置が下降し、嚥下時の喉頭挙上が不十分となり、食道の入り口を閉めている括約筋の機能低下も伴って、喉頭の閉鎖が不十分となり誤嚥しやすくなります。
なぜ嚥下機能が低下するのか?
唾液流量が減少することにより食塊形成に影響を及ぼすことがあり、嚥下機能低下の原因になります。 口腔乾燥症の原因として、①加齢(老化)、②自己免疫疾患、③ストレス、④糖尿病、⑤薬の副作用などがあげられます。
誤嚥 なぜ起こるのか?
誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。