出血直後や痛みの強い時は、絶食(水分や内服薬のみ)とし、胃の安静を図ります。 ① エキス分の多い獣鳥肉類のスープなどは、胃液の分泌を促進するので×。 ② 香辛料や酸味、塩分、糖分の多すぎるものは胃壁に刺激を与えるので制限。 ③ ごぼうや竹の子など、繊維の多いものは胃壁に物理的な刺激を与えるので避ける。
胃潰瘍 なぜ絶食?
悪心、嘔吐、出血など自覚症状が激しい発作時には、一時的に絶食にし、点滴により栄養を補給します。 しかし、長期間、胃の中を空っぽにしておくことは、飢餓による消化管運動の収縮誘因となり、必ずしも胃の安静につながりません。 出血した場合も、止血後は比較的速やかに、流動食~粥食など柔らかい食事から開始するようにします。
潰瘍食の禁止食材は?
中華そば、さつまいも、ごぼう、はす、たけのこ、ふき、こんにゃく類、きのこ類、海藻類、パインアップルなどの繊維の多い食品は避けるようにしましょう。 脂肪を多く含む肉や魚も消化しにくいので多く取り過ぎないようにしましょう。
潰瘍食 なぜ?
胃・十二指腸潰瘍は消化性潰瘍ともいい、胃酸が胃や十二指腸の粘膜を消化して傷つけてしまう病気です。 原因としてストレス、薬剤の副作用に加えヘリコバクター・ピロリ菌が関与していることが知られています。
12指腸潰瘍 なぜ空腹時?
症状 みぞおち付近を中心とした痛みやもたれが生じます。 持続性の痛みで、胃酸と深く関わっているため、胃内の酸度が高くなる空腹時(食事をすると胃酸が分泌されますが、食べ物と混ざりあい中和されるため、それほど酸度は高くなりません)に痛くなります。 牛乳を飲んだり少し食べると酸度が下がり、痛みが軽減されます。