人は食事をとると、必ず消化管内でガスが発生します。 そして定期的にたまったガスは呼気(呼吸)や放屁(おなら)として排泄されていきます。 このとき、消化管内のガスの産生と排泄のバランスが崩れ、ガスが腸管内に過剰にたまった状態のとき、腹部膨満感が起こります。 これは、鼓腸ともいわれます。
胃部膨満感 なぜ?
原因は、胃の排出と適応性弛緩(食べ物が胃に入ってきたときに胃が拡張すること)の異常や、胃・十二指腸の知覚過敏、心理的ストレス、ピロリ菌、遺伝的要因、生活習慣の乱れなどが、複合的にかつ相互に作用しあって生じるとされています。
腹部膨満感 って何?
腹部膨満感とはなんですか? おなかが張って苦しい状態です。 空気嚥下(食物と一緒に空気を飲み込んでしまうこと)によってガスが胃腸に貯まる、消化障害あるいは食物繊維を大量に摂取したことで、大腸内細菌が作用してガスを発生させる、残った便の腐敗ガスなどが原因です。
お腹が張る どうしたらいい?
便秘のときと同様、日常生活の改善を心がけてください。 時々休憩したり深呼吸してリラックスする、ガスを増やす食べ物は控え目に、食事はゆっくり噛んで食べる、体を締め付けるベルトや下着の着用は避けましょう。
お腹がゴロゴロ言うのは何か原因ありますか?
蠕動運動が強まったことにより生じた狭い管腔を、空気・胃液・腸液が通るためにお腹がなると考えられます。 お腹がぐるぐる鳴る現象は「腹鳴」と呼ばれており、消化管中の空気が腸の蠕動運動によって狭窄した管腔を通るときに生じる音と考えられています。 特に空腹時は、消化管の蠕動運動が強くなります。