温帯低気圧は,温帯地方の暖気と寒気が接したところに発生する低気圧で,その多くは,「南東方向に温暖前線、南西方向に寒冷前線」をともなっています。 上空の風の影響で西から東に移動します。
温帯低気圧 どこで発生?
北緯5度~南緯5度など赤道付近では、転向力が小さいため発生しにくく、北緯5度~北緯25度の間で発生する事が多くなっています。 最も発生しやすい海域は北西太平洋の西部(日本の南~フィリピン東、ベトナムの東の南シナ海の海域)で全体の36%を占めています。
低気圧はどこから?
低気圧とは、周囲よりも気圧が低く、閉じた等圧線で囲まれたところをいいます。 そのため、気圧が○○hPa以下であれば低気圧というわけではありません。 周囲よりも気圧が低いものの、等圧線が閉じておらず、中心が特定できないようなところは低圧部といいます。
温帯低気圧 何周り?
北緯および南緯30度~60度の中緯度帯で生じる低気圧。 前線をともなっている。 日本付近では「左下に(南西に)寒冷前線」「右下(南東)に温暖前線」がのびていることが多い。
なぜ低気圧が発生するのか?
低気圧は、上昇気流(じょうしょうきりゅう)により、起こります。 上空に向かって空気が流れることで、地面付近の空気が、まわりよりちょっと薄くなるのです。 このため、低気圧の中心に向かって、まわりから空気が集まってきます。 集まってきた空気は、上空に向かって流れ、また上昇気流を生みます。