この痛みを和らげるお産が無痛分娩で、以前は麻酔薬の筋肉注射や、麻酔ガスを吸ったりする方法が行われていましたが、現在は腰に硬膜外カテーテルを挿入し、そこから麻酔薬を注入し下半身の痛みをとる硬膜外麻酔による分娩が最も一般的です。
無痛分娩ってどうなの?
無痛分娩は、完全に痛みがなくなるわけではありませんが、痛みが和らぐことで、スムーズにお産が進み、体力の消耗が少なくて済みます。 産後の回復が早かったという感想を挙げるママもいらっしゃいます。 出産の痛みに耐えている時、赤ちゃんに届く酸素が少なくなるという報告があります。
なぜ 無痛分娩 しない?
一方、日本では1施設当たりの分娩数が少ないために無痛分娩を担当する麻酔科医を常時配置することが困難であり、そのことが無痛分娩の割合が低い理由の1つだと言われています。 そしてこれは医療事故のリスクにも繋がっています。 麻酔科医のいない小規模な分娩施設では産婦人科医が無痛分娩を担当します。
無痛分娩 いつまでに?
Q8.麻酔(無痛)分娩をいつまでに決めなければいけませんか? A8.麻酔(無痛)分娩の希望については、直前まで迷われても構いません。 また陣痛発来後や前期破水後でも対応できる場合もあります。
無痛分娩 どのくらい時間?
計画無痛分娩の場合、人工的に子宮収縮を起こして陣痛を促進させるために陣痛促進剤を点滴で投与します。 その後は分娩が進むのを待ちます。 出産までの時間は自然分娩と変わらず、初産婦で12~16時間程度、経産婦でも5~8時間程度かかります。