無痛分娩は、帝王切開のように母子の生存を優先するために行う手術ではないため、公的医療保険や高額療養費制度の対象外となっています。
出産費用 なぜ保険適用外?
日本の公的医療保険は、病気やケガにかかる療養費の自己負担を軽減することを目的としたものです。 目立った問題がなく、順調に出産を終えた「正常分娩」の場合、診療や手術が必要な病気・ケガには該当しないため、公的医療保険は適用されません。 したがって、出産費用は全額自己負担となります。
妊娠 なぜ保険適応外?
妊婦健診の回数は人によって違いますが、おおむね14回です。 妊娠・出産は産婦人科にかかりますが「病気」ではないため、健康保険の適用外です。
海外 無痛分娩 なぜ?
アメリカやフランスで無痛分娩の割合が高くなっている背景には、産後の入院期間の短さがあります。 欧米の多くの国では出産費用が社会保障によってまかなわれているため、産後の入院期間が日本に比べてとても短いのです。 英国のキャサリン妃のように出産の当日や出産の翌日に退院することも少なくないそうです。
無痛分娩 なぜ普及しない?
日本で硬膜外無痛分娩が広まっていない最大の理由は、欧米と異なる日本の産科医療システムにあると考えられています。 診療科間の連携の良い欧米では、産科医、助産師、麻酔科医がチーム医療をしており、日本の病院の何倍もの出産数がある分娩施設では専門の麻酔科医がいて、広く硬膜外無痛分娩が行われています。