鉗子や吸引を使ってお産(難産)を助ける「鉗子分娩(かんしぶんべん)」と「吸引分娩(きゅういんぶんべん)」の分娩方法があります。 金属製(ハードカップ)又はシリコン製(ソフトカップ)の丸い大きなカップを赤ちゃんの頭に当て、カップ内の空気を抜き、吸引力によって赤ちゃんを索引する分娩法を吸引分娩といいます。
吸引分娩どうして?
吸引分娩・鉗子分娩は、急いで分娩を終了させる必要がある場合や経腟分娩が難しい場合に選択されます。 例えば、赤ちゃんの心拍数が下がって仮死の恐れがある場合や、お母さんの血圧が高くなりすぎて危険な場合が当てはまります。 難産で分娩時間が長くなり、お母さんがもう自力だけでは分娩できないほど疲労してしまった場合にも行われます。
吸引分娩 何回まで?
「産婦人科診療ガイドライン−産科編2011」では、 吸引分娩総牽引時間20分以内、吸引分娩術回数5回以内ルールを推奨しているが、それ以内であっても 随時分娩方法の見直しを行うことが重要である。
吸引分娩 何割?
2020年の1年間をみれば323件の分娩があり、その内自然分娩が217名68%、帝王切開が53名16%吸引分娩が53名16%でした。 無痛分娩の増加に伴って吸引分娩が増加する傾向にありますが、詳細は無痛分娩の項を御覧下さい。
吸引分娩 頭の形 いつ治る?
吸引分娩で変わった頭のかたちは元に戻る? 吸引分娩が原因で変わってしまった頭のかたちは、平均すると大体1〜3ヶ月で自然に治っていくことが多いとされています。