【アドレナリンβ受容体遮断薬】 アドレナリンβ受容体遮断薬は心筋のアドレナリンβ受容体を遮断し、ノルアドレナリンによる心拍数と心収縮力の上昇を抑制して心筋の酸素消費を減少させます。 したがって交感神経の作用により心臓の働きが活発になって心拍数が上がっているときに起きる労作性狭心症に有効です。
Β遮断薬 心筋梗塞 なぜ?
発症後数時間以内にβ遮断薬を投与すると、心拍数、血圧、心筋収縮性が減少し、それにより心筋酸素需要が低下する。 また心拍数の減少により拡張期時間が延長するため、主に心内膜下における傷害心筋への灌流が増大する可能性もある。
ベータ遮断薬 なぜ?
慢性心不全では心臓の弱くなった機能を補うために、交感神経という神経の働きが活発化しています。 しかし長期間この ような状態が続くと、心不全はだんだんと悪化していきます。 β遮断薬はこの神経の働きを抑えることで、無理をしている心臓の動きを少し休める作用があり ます。 長期的に服用することで心不全の悪化を防ぐ薬です。
Β遮断薬 心不全 禁忌 なぜ?
一方、急性心不全は、急激な血行動態の悪化を改善させる必要があります。 そのため、心臓の負担を軽くするβ遮断薬を使用すると、さらに心筋収縮力を抑制させてしまいます。 このようなことから、急性心不全にはβ遮断薬が禁忌となっています。
不整脈 β遮断薬 なぜ?
頻脈性の不整脈では心臓の拍動がはやすぎるため、血液を全身に送り出す効率が悪くなってしまう。 心臓において交感神経のβ受容体というものが心臓の機能に関与している。 β受容体を遮断(阻害)すると心機能が抑えられ心臓の仕事量が減少することにより、血液を送り出す量が減り、血管における血液量の減少による血圧低下がおこる。